混沌音楽偏向 -17ページ目

湯川潮音 / 逆上がりの国 @ tessi

湯川潮音 / 逆上がりの国

■知人が監督・脚本を手がけた映画『犬猫』の主題歌(t-4)が収録されているアルバム。
買おう買おうと思っていたのをようやく購入。

映画のイベントで生で歌っているのを聴いて「なんとも穏やかな、でも芯のある声をしている人だなぁ」と思った。
このアルバムにもその“穏やかだけど芯のある”歌声が溢れていて、声に存在感があるせいか、静かなアルバムなのに、か細さを感じさせないのがとても好印象。
t-2とかt-4が好きかな。

ちなみにこの方のお父さんは有名なベーシスト、湯川トーベンだそうな。□□

Love Sofa&Love Sofa No.2/V.A

大阪で開催されている同名イベントのコンピレーション。オビにあるように「大阪・ニューブリード達の凝縮盤!」ということです。

2003、2004年と出たものですが、音の感じはエゴ・ラッピンを産んだ地域という事からも判るとおり、ソウルやファンクを独自の消化作業で自分のものにした、言わば濃い”関西感覚”が滲み出てます。この一歩踏み込んだアクの強さは東京モノとは絶対的に違いますね。

メンツは1枚目でポスト・エゴ?なA.S.P(アルバムオススメ!)を筆頭に、関西SKA/REGGAEの代名詞となっているA MILLION BAMBOO、BAGDAD CAFE THE TRENCH TOWN、スカポンタスに加え、韻シストも登場しちゃう等、今となっては超豪華盤です。※他にも優れたSKAやらメロウな生音HIP HOPやらいるのもさすが。

2枚目は7インチも好評なARGYLE、連続登場のブルース?バンド、CUTMAN-BOOCHEなんかが今のところの看板バンド。でも知らない人らもかなり頑張ってるので聴いて損はないです。んでこのコンピですが、共に11曲収録で1400円、1680円とお得なので買っても損は無いでしょ。

Swarrrm Immortality Split@kiba

「関西メタリックHxCシーンを代表する神戸デスメタリッックHxCバンドImmortalityと同じく神戸から海外でも評価の高いTotal GrindバンドSwarrrmの神戸異色スプリット!」とは帯の叩き文句です。
Swarrrm目当てで購入したので、Immortalityは初聴き。それぞれ2曲づつ収録されていて、プラス映像が1曲づつ。

まずImmortality。バンド名がどうもImmortalを想起させて、実はブラックメタルバンドだと思って購入しておりました。アイタタ。
気合い入りまくり咆哮型ヴォイスにダークで邪悪なヘヴィなリフは、デスメタルチックにずんずんと攻め入ってきます。暗ーい雰囲気が漂っており、ゴシックっぽくもあります。
あーすみません。あんまりこっち系の音は聴いたことないんで大してレビューできません。
ちなみに映像として収録されている曲って、Suffocationの新譜だよと言われても気づかないかも。そう、あんな音なんです。

Swarrrmは一応グラインドという位置付けにされてますが、最近はいやいや一筋縄ではいかない音を聴かせてくれます。混沌としてノイジーで複雑な曲展開に、時にはエモっぽくもあるメロディックなリフが入ってみたりします。演奏は一級品で、特にドラムサイコーです。はい。
唯一無二なバンドですね。

Immortality HP http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=IMT078
Swarrrm HP http://www007.upp.so-net.ne.jp/swarrrm/

Uma Batida Diferente / Bossacucanova@西

ブラジルのDJプロデューサートリオの3枚目。

マルコス・ヴァーリ、セルソ・フォンセカ、トリオ・モコトーら豪華ゲストがヴォーカル参加!
なんて惹句ですが、一人も知らないので豪華かどうかは分かりません。、
だがしかし、ドリルなドラムシーケンスあり、マジボッサありのでラウンジ感満点ブレイクビーツボッサな楽曲群がものすごくツボです。
コンピシリーズのBOSSA HOUSE'N BREAKESの音をもっとアコースティックな香り強めた感じで、日曜の朝なんかに聴くと大変気持ちよいですよってな感じ。
ベースラインがアシッドな感じで、結構ツボつかれてます。

※HPで音源聴けるんで良かったら。
http://www.bossacucanova.com/

riddim saunter/FRESH・CLUE IN PEOPLE

バンド編成とサックス、トランペットの4人組によるマキシ。

レーベルもNIWという事もありSCAFULLKING、DOPING PANDAに続くバンド。のCDフォーマットとしては初の作品。

最初の7インチで騒がれてはいたんだけど、サンプル聴く限りではあまりピンと来てなかったこの人ら。でも友人がDJでかけた『FRESH』で遅まきながら目覚めてしまった!

つかズルイ!卑怯!まぁ言えばDOPING PANDAみたいな極上サウンドなんだけど、メロディはDOPING~、SCAFULL~に引けをとらない素晴らしさだし、管楽器もほど良く絡んできて…シンバル裏打ちディスコビート、ってとにかくハッピーになれる要素が詰まったこの1曲。この1曲だけで僕は満足でした!

http://riddimsaunter.at.infoseek.co.jp

S.M.E.S.<Split with Fuck The Facts>@kiba

打込みテクノゴア(ゴアテクノ?)の代表格であるS.M.E.S.と、同じく打込みながらもハイテンションなグラインドのFuck The FactsのスプリットCD-R。DVDケースに入れられてます。FMDより。
なお、音源自体は1999年と2000年のもののようです。

最近出たミニアルバムでは激烈ゴアグラインドを聴かせてくれたLast Days Of Humanityのメンバーによる一人バンド、S.M.E.S.のほうだけレビュー。

さて、テクノゴアをご存じない方がもしかしたらいるかも知れませんが、今最もアツく。クールでエキセントリックでヒッキーなミュージックのことです。はい。

で、その筆頭を突っ走るのがS.M.E.S.。"Cyber-Gore-Techno-Porn Grind from The Netherlands"とは所属レーベルのFMDの言葉。
他人を不愉快にさせるチープなドラムマシーン音、最悪の場合存在すら気づかない可能性のあるピッチシフターかましまくりの超低音泥水ヴォーカル
人を小馬鹿にしたような面白ヘッポコリズムに単調な曲展開。
18曲収録されてますが、どれもこれも耳に残らないほど人智を超えたポンコツムズィーク
いつも「なんじゃこりゃ」とか思いながら、なぜか音源を手に入れたくなる謎の魅力満載です。

余談ですが、私を本格的にゴアの道に導いた当のLDOHが解散だそうで、笑うしかないです。
アハハ。

HP:http://www.geocities.com/smes_technogore/

THE ZOOT16/RIGHT OUT!

TOKYO NO.1 SOULSETの渡辺俊美によるバンドの1枚目の2004年のアルバム。楽器の全てを自身が手がけている、という事からも分かるように完全にパーソナルな形態。

なので、音のほうはソウルセットに登場するアノ憂いのあるメロディと声、プラスDUBやらSKAなどの音がロックサウンドと渾然一体になってる感じ。非常にジャンルの判別は困難です!でもコレ聴いてると頭の中で鳴り続けるし、何よりソウルセットを聞きたくなるからなんとも不思議サウンドです。

ココのWEBhttp://www.zoot-ss.net/zoot16/でPVも観れるので、興味あればドドドウゾ。

V.A/SUPERCOOL

地元中古屋で500円弱。ジャケにオスカー・ピーターソン、エラ・フィッツジェラルドなんかがクレジットされていたので、まぁ「JAZZモノの丁度良いコンピかな」くらいの気持ちで購入。

内容はイキナリのシタール・ナムバー2連発(A TRIBE CALLED QUEST”BONITA”のサンプルフレーズ有!)でオヤ?と。JAZZも歌モノがあったりビッグバンドがあったり、それ以外にもバーデン・パウエルとかアーネスト・ラングリンなんかも入ってるように、JAZZだけじゃなくBRAZIL、JAMAICAなんかの音楽も入っててイイ感じ。

WEBで調べると日本盤は無いみたいだし、アマゾンもドイチェ版行かないとジャケも写らない。でも内容はかなりの出来。ユルく流してると、ノリの良い曲が入ってきたり、ハッとさせられる所とかが他のラウンジィなコンピとはちょい違うかな?

ASIAN2/BRAZIL

写真でお察しの通り!?TSUTAYAのレンタル落ちを50円にて!

日本のMIXTURE系バンドの6曲入りマキシ。しばらく前によく深夜のTVで流れてたので気になっててやっとこさ入手。メンバーはMic×2、Gu、Ba、Drに加えSax(女の子!)という事で?音の方は初期BACK DROP BOMBと初期YKZ(ヤクザキック)からテンションの高さを引いてJAZZやらSOULの味付けを加えた感じ。個人的にはSHOOTYZ GROOVEの2枚目のリラックス感なんかに近いかなと。

メインは生音+日本語RAPって事なんだろうけど、Saxがかなりの頻度で出てきたり、Guのカッティング多用なリフ、唄うVoやファルセットのコーラス、リムショット等、ロックというよりむしろソウルだったりソロパートのハネ具合が(ACID?)JAZZの印象も◎。

このCDだけど、ユニオンとかでなら多分ゴミ同然で扱われてるから入手しやすいと思います~。んで、このバンド、WEBhttp://www.asian2.jp/見ると結構見た事もないCD出てたり、メジャーからだったりと知らない事多過ぎ。

mount rockmore / second saturday@西

サイトで視聴して即注文。
ナッシュビルのパワーポップバンドでSonic Surf Cityがビーチボーイズ+ラモーンズなら、こいつらはブライアンウィルソン+ラモーンズだ!!
(ラモーン色は薄いかな?)
要はちょっとバラーディな曲もやってますが、ビーチな弾け方してて大変気持ちよいですよ、て感じ。
味付けのシンセがいい絡み方したり、ハモリまくりのコーラスワークなどツボ押されっぱなしで半年以上Silver Sunの新譜を待ちわびてる身としては(去年の夏くらいから延期しまくりでございます。。)大変嬉しい出会いです。
通販購入のCDでは久々の当たりでした。
※ナッシュビルといえば、Semanticsの片割れオウズリーが頑張ってますが、ミラードパワーズの音源も聴きたい今日この頃です。